タンクローリー運転手になるために取得した免許・資格

・タンクローリー運転手になりたい!
・どんな免許や資格が必要なの?
・就職に有利な免許は?

タンクローリー運転手になりたい。どんな資格があれば良いの?就職に有利な資格を知りたいと悩んでいませんか?

そんな悩みを解決するため現役運転手がお答えします。

こちのこ

私は大型タンクローリー運転歴18年。自身の経験をもとにお答えします。

この記事を読み終えれば必要な免許や、就職に有利な資格がわかります。タンクローリ運転手になって、物流業界を一緒に支えましょう。

次に掲げる免許や資格を就職前、就職後に取得。
とくに重要なのが大型自動車第一種免許です。

普通免許でも車両総重量3.5トン未満・最大積載量2トン未満・乗車定員10人以下の自動車を運転できます。

ですが収入や労働条件が大きく変わるので、大型自動車第一種免許は必須です。

取得した免許・資格

【就職前】
・大型自動車第一種免許
・けん引免許

【就職後】

※業務条必要な免許・資格

・危険物取扱者
・高圧ガス移動監視者

※自己啓発で取得した免許・資格

・危険物取扱者甲種
・毒物劇物取扱責任者

運搬している方法・物により、必要な免許や資格が変わります。

一般に食品などの液状物<危険物<高圧ガスの順に年収や待遇が良くなります。

それぞれについて解説していきます。

目次

就職前に取得した免許・資格

大型自動車第一種免許

大型免許があると車両総重量が11トン以上、最大積載量が6.5トン以上、乗車定員が30人以上の車を運転できます。

取得条件

  • 普通自動車免許・準中型免許・中型免許・大型特殊免許のいずれかを取得していて、かつ運転経歴が通算3年以上経過していなければなりません。

  • 免許停止の期間がある場合は、その期間を除いて3年経過している必要があります。

  • 大型免許を取得できる年齢は早くても21歳です。
こちのこ

費用がかかりますが、取得しても損のない免許です。

けん引免許

入社後にけん引免許が必要とあり取得した免許。車両総重量750kgを超える他の車を牽引するのに必要な免許です。

トレーラータイプの車両の運転に必要な免許で、運転する部分(トラクター)に荷台が引っ張られる格好で走行。トラクターと荷台は切り離しが可能。

教習所にて取得しましたが、普通の車両とは違った独特な動きをします。とくにバックするとき、トラクターと荷台が逆の動きをするので慣れるのに苦労しました。

取得条件

  • 満18歳以上。

  • 普通免許、準中型免許、中型免許、大型車免許、大型特殊免許を取得している。

  • 視力:両眼で0.8以上、かつ単眼でそれぞれ0.5以上。

  • 色彩識別能力:赤色、青色、黄色の識別ができる。

  • 深視力:三桿法(さんかんほう)の奥行知覚検査器により、2.5メートル離れたところから3回検査し、その平均誤差が2センチメートル以下。

  • 聴力:10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる。(補聴器により補われた聴力を含む)

  • 運動能力:自動車などの運転に支障を及ぼす恐れがない。
こちのこ

私が勤める会社ではローリーとトレーラーで乗車手当に違いがあり、トレーラーに乗車すると約1.4倍の手当てを貰うことができます。

就職後に取得した免許・資格(業務に必要)

危険物取扱者免状

危険物取扱者(乙種2類・4類)

就職後、最初に取得した免許。
就職した会社は運ぶ品物のほとんどが危険物のため、必須の免許です。

危険物は類別に6つに分類されています

  • 第1類 酸化性個体
  • 第2類 可燃性個体 
  • 第3類 自然発火性物質及び禁水性物質
  • 第4類 引火性液体
  • 第5類 自己反応性物質
  • 第6類 酸化性液体

消防法で指定されている危険物を扱ったり、保安監督業務を行うことができる資格。

タンクローリーは移動タンク貯蔵所という扱いにり、運転手が扱う品物に対応する資格を持っているか、有資格者を同乗させる必要があります

危険物取扱者の資格は3つの資格区分があります。

  • 甲種 すべての危険物の取り扱いや保安監督業務を行うことができる。

  • 乙種 1~6類に分類。取得した類の取り扱いや保安監督業務を行うことができる。

  • 丙種 4類のうち、ガソリンや灯油など限られた物の取り扱いができる。保安監督業務は行うことができない。

※丙→乙→甲 右に行くほど上位の資格となり、取得難易度もあがります。

取得条件

  • 乙種、丙種は誰でも受験可能。

  • 甲種を受験するには一定の条件があります。

    1.大学等で化学に関する学科などを修めて卒業。

    2.大学等で化学に関する授業科目を15単位以上習得。

    3-1.乙種危険物取扱者免状を持っている。(実務経験2年以上)

    3-2.乙種危険物取扱者免状を持っている。

    4.修士・博士の学位を有する。

詳しくはこちら消防試験研究センター

こちのこ

危険物手当が付く会社が多く、給料UPにつながります。

高圧ガス移動監視者

タンクローリーなどの車両で、規定量以上の高圧ガスを積み運搬するために必要な国家資格。

高圧ガスを安全に輸送するためには知識や技術が必要です。

高圧ガス保安法に基づいて監視、管理を行う必要があり、知識や技術が身に付いていないと安全に管理することはできません。

就職した当時は高圧ガスの運搬を行っていませんでしたが、高圧ガスを扱うようになり取得していたのが私だけだったので、評価につながりました。

こちのこ

高圧ガスを扱っていた他社の給料が、自社より高かったので、転職しようと取得した資格です。

取得条件

  • 講習を受けて修了試験に合格することで、誰でも取得が可能です。

  • 講習は2日間あり講習をすべて受講すると、検定試験が受けられます。

  • 合格基準は正解率60%以上。

高圧ガスは専門の資格がなければ取り扱いが難しい危険なものです。

資格取得にはこちら高圧ガス移動監視者

こちのこ

重要事項や計算方法を教えてくれるので、講習を聞けば簡単に取得可能です。

就職後に取得した免許・資格(自己啓発)

毒物劇物取扱責任者

自分が運搬している品物の物性を知りたくて、取得した資格。

毒物や劇物を取り扱う際に、安全確保や保健衛生上の危害の防止に努めたり、製造や運搬、陳列や貯蔵のための設備が、法律の基準を守っているかを点検管理するのに必要です。

毒物劇物の製造者や販売者、輸入事業者、研究機関などでは、毒物劇物取扱責任者の登録が必要になります。

事業所に1人有資格者が配置されていれば良く、運転に必要ではありません。

取得条件

  • 資格取得には各都道府県で行う試験に合格する必要があり、学歴や経験、年齢を問わず、誰でも受験することができます。

  • 合格しても、以下の欠格事項が消滅するまでは毒物劇物取扱責任者となることはできません。

    1.年齢が18歳に満たない者。

    2.心身の障害により毒物劇物取扱者の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定める者。

    3.精神病者または麻薬、大麻、あへん、もしくは覚醒剤の中毒者。

    4.毒物もしくは劇物又は薬事に関する罪を犯し、罰金以上の刑に処せられ、その執行を終わり、または執行を受ける事が無くなった日から起算して3年を経過していない者。

  • 薬剤師の資格を持っている人は、毒物劇物取扱責任者になることができます。

  • 厚生労働省令で定める学校で応用化学に関する学課を修了した人。

※具体的な試験日程、試験方法などは都道府県によって違います。

「〇〇県(試験を受ける都道府県)+ 毒物劇物取扱者試験」で検索してみましょう。

こちのこ

受験する県によって、難易度が変わります。他県でも受験可能なので、隣県のレベルをチェックしましょう。

タンクローリー運転手になろうと思ったきっかけ

車の運転が好きだったのもあり、大型自動車に乗りたくて、教習所にて大型免許を取得しました。

ですが、当時働いていた職場では乗る車両に空きがなかったので作業員をしていましたが、ある日タンクローリーの運転手募集の求人広告をみて

今の職場では乗れないなら、受けてみようと思ったのがきっかけです。

まとめ

以上が自身の経験をもとに、タンクローリー運転手になるために取得した免許や資格です。

「免許取得にお金がかかるし、ドライバーは敬遠される職業ではありますが、一人でも多くの人に興味をもっていただけると幸いです」

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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